兢兢(読み)キョウキョウ

デジタル大辞泉 「兢兢」の意味・読み・例文・類語

きょう‐きょう【××兢】

[ト・タル][文][形動タリ]おそれつつしむさま。びくびくして安心できないさま。「後ろ暗いところがあって兢兢としている」「戦々兢兢
[補説]「戦々兢々」は「戦々恐々」とも書く。

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精選版 日本国語大辞典 「兢兢」の意味・読み・例文・類語

きょう‐きょう【兢兢】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 おそれつつしむさま。安んじないさま。びくびくするさま。
    1. [初出の実例]「兢々馴鳳扆、懍々撫龍泉」(出典菅家後集(903頃)叙意一百韻)
    2. 「朕、即位以来、夙夜兢々として常に紹述を思ひしに」(出典:国民精神作興に関する詔書‐大正一二年(1923)一一月一〇日)
    3. [その他の文献]〔史記‐孝武紀〕

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普及版 字通 「兢兢」の読み・字形・画数・意味

【兢兢】きようきよう

おそれつつしむさま。〔詩、小雅、小旻〕戰戰兢兢として 深淵に臨むが如く 冰を履むが如し 堅強のさま。〔詩、小雅、無羊〕爾(なんぢ)の羊來(きた)る 矜矜(きようきよう)兢兢として 騫(か)けずれず

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