
(かい)を加えた形。〔説文〕八下に「競ふなり。二兄に從ふ。二兄競ふ
なり。
(かい)聲に從ふ。讀みて矜(きょう)の
(ごと)くす。一に曰く、兢は
なり」とし、
を声とするが、声異なる。兄は巫祝が祝告を奉ずる象。
はその祝告の器に加えた呪飾であろう。競は
(きよう)に従い、言も祝
の器。競は二人並んで祈る形で競進の意、兢は二人並んで謹んで祈る意であろう。〔詩、小雅、小旻〕「戰戰兢兢」、〔書、皋陶
(こうようぼ)〕「兢兢業業」のようにいう。金文の〔毛公旅鼎〕に「
(つつし)まざるあること毋(な)し」とあって恭敬の意に用いており、〔説文〕篆文の字形は、そこから出ているものであろう。
ng、競gyangは声義近く、ともに二人並んで
告する形であるが、兢は兢敬、競は競進の義に分化したものであろう。また恭kiong、
(恐)khiongは恐懼の意をもつ語系である。
▶・兢怖▶・兢憂▶・兢慄▶
兢・日兢出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や,成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生化学反応の総称。複雑な分子を単純な分子へ分解してゆく過程でエネルギーを獲得する分解代謝または異化 (カ...