
(かい)を加えた形。〔説文〕八下に「競ふなり。二兄に從ふ。二兄競ふ
なり。
(かい)聲に從ふ。讀みて矜(きょう)の
(ごと)くす。一に曰く、兢は
なり」とし、
を声とするが、声異なる。兄は巫祝が祝告を奉ずる象。
はその祝告の器に加えた呪飾であろう。競は
(きよう)に従い、言も祝
の器。競は二人並んで祈る形で競進の意、兢は二人並んで謹んで祈る意であろう。〔詩、小雅、小旻〕「戰戰兢兢」、〔書、皋陶
(こうようぼ)〕「兢兢業業」のようにいう。金文の〔毛公旅鼎〕に「
(つつし)まざるあること毋(な)し」とあって恭敬の意に用いており、〔説文〕篆文の字形は、そこから出ているものであろう。
ng、競gyangは声義近く、ともに二人並んで
告する形であるが、兢は兢敬、競は競進の義に分化したものであろう。また恭kiong、
(恐)khiongは恐懼の意をもつ語系である。
▶・兢怖▶・兢憂▶・兢慄▶
兢・日兢出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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