日本歴史地名大系 「入島村」の解説 入島村にゆうじまむら 静岡県:静岡市旧安倍郡地区入島村[現在地名]静岡市入島安倍川最上流部に位置し、東は甲斐国に接する。北は梅(うめ)ヶ島(しま)村、南は有東木(うとうぎ)村。「駿河志料」は当村について「梅嶋と交錯し、統て一村の如し」と記している。集落は標高三〇〇―四〇〇メートルの安倍川右岸の河岸段丘上にある。永禄一三年(一五七〇)四月一六日、武田氏が「安部郡之内入嶋・梅ケ嶋両郷」を直轄領とし、年貢を上納するよう小泉勘解由左衛門と百姓中に命じている(「武田家朱印状写」秋山文書)。広域地名としての安部山(あべやま)に属すると思われる。領主は安西外(あんざいそと)新田と同じ。焼畑中心の山村で金二両を納入していたが、延宝四年(一六七六)一両を五石の割合で村高一〇石と定め、年貢は二割の定免で永納(駿河志料)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by