日本歴史地名大系 「梅ヶ島村」の解説 梅ヶ島村うめがしまむら 静岡県:静岡市旧安倍郡地区梅ヶ島村[現在地名]静岡市梅ヶ島安倍川最上流部に位置し、北から東は甲斐国に接する。南は入島(にゆうじま)村。安倍川に安倍大谷(あべおおや)川・日影(ひかげ)沢・西日影沢・コンヤ沢・濁(にごり)川・関(せき)の沢・藤代(ふじしろ)川などが流れ込み、北から日影沢(ひかげざわ)・草木(くさぎ)・大代(おおじろ)・戸持(ともち)・本村(ほんむら)・関之沢(せきのさわ)・藤代の集落が安倍川の河岸段丘あるいは沢沿いにある。東端の十枚(じゆうまい)山(一七二六メートル)北側に刈安(かりやす)峠、北端に安倍峠があり、甲斐国との往来に利用。戦国期には梅ヶ島郷と称された。焼畑中心の村で金三両を納めていたが、延宝四年(一六七六)一両を五石の割合で村高一五石と定め、年貢は二割の定免で永納(駿河志料)。 梅ヶ島村うめがしまむら 富山県:東礪波郡福野町梅ヶ島村[現在地名]福野町梅ヶ島山田(やまだ)川左岸に位置し、対岸は院林(いんばやし)村。村内を大井(おおい)川が流れる。元和五年(一六一九)の家高新帳では役家数一五。正保郷帳では高七一五石余、田方四六町二反余・畑方一町四反。寛文一〇年(一六七〇)の村御印では草高六六二石、免五ツ三歩、小物成は山役三四匁、鮎川役五匁(うち三匁は出来)、同六年に検地引高八五石があった(三箇国高物成帳)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報