入覚村(読み)にゆうがくむら

日本歴史地名大系 「入覚村」の解説

入覚村
にゆうがくむら

[現在地名]行橋市入覚

高来たかく村の南西平尾ひらお台の南麓に位置し、北端とうヶ峰(三九六・一メートル)東端こう山、南端観音かんのん山があって大半は山地。当地一帯は中世は宇佐宮弥勒寺領庄園で、鎌倉時代初期とみられる弥勒寺喜多院所領注進状(石清水文書/大日本古文書四―二)に「入学寺五十丁」とみえる。弥勒寺の本家である山城石清水いわしみず八幡宮社務坊の善法寺家に相伝されており、永仁五年(一二九七)六月に善法寺尚清は子の通清に入学寺を譲与している(「尚清処分帳」同文書/鎌倉遺文二五)。その後通清は弟康清に嫡子の座を奪われたが、入学寺は引続き通清が管領を認められている(元応元年八月日「弥勒寺権別当方祗候人数等定書」同文書/鎌倉遺文三五)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android