入部庄(読み)いるべのしよう

日本歴史地名大系 「入部庄」の解説

入部庄
いるべのしよう

室見むろみ川流域、現在の東入部・西入部を含む地域に比定される庄園。仁安三年(一一六八)正月一日から安楽寺(太宰府天満宮)別当安能によって始められた日別御供料として入部庄から五二石が納められており、これ以前に太宰府天満宮領となっていた(安楽寺草創日記)。総田数は八〇町とされる(天文一五年四月五日「大村興景譲状」常栄寺文書/大宰府・太宰府天満宮史料一四)。観応三年(一三五二)書写の安楽寺注進状には筑前国一円神領のうちに「入部庄付内野」とある。享徳三年(一四五四)八月には安楽寺公文所から御祭田酒直弁済を命じられ(「安楽寺公文所下文」太宰府天満宮文書/大宰府・太宰府天満宮史料一三)、また文明(一四六九―八七)頃とも推定される年月日未詳の灯明方目録案(同文書/大宰府・太宰府天満宮史料一四)には「入部之庄至留守職社納之事、若菜御供米」とあり、当庄から天満宮留守職に若菜御供米が納められていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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