早良区(読み)サワラク

デジタル大辞泉 「早良区」の意味・読み・例文・類語

さわら‐く〔さはら‐〕【早良区】

早良

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「早良区」の解説

早良区
さわらく

面積:九五・八八平方キロ

市中央部西寄りにあり、北は博多湾に面する。東は中央区・城南じようなん区・南区および筑紫ちくし那珂川なかがわ町、南は佐賀県神埼かんざき東脊振ひがしせふり村・脊振村三瀬みつせ村、西は西区・前原まえばる市。南東端脊振村との境に背振せふり山がそびえる。南部は背振山地北側の山間部で、南西前原市境の山間に発した室見むろみ川が東流したのち椎原しいば川などを合せてほぼ北に向きを転じ、西区との境を流れて金屑かなくず川を合せ、博多湾に注ぐ。東の中央区境では樋井ひい川が同湾に注いでいる。北端の海岸部近くを市営地下鉄一号線が東西に通る。同線南方を国道二〇二号が横断し、同道の南に国道二〇二号(福岡外環状道路)が東西に通る。国道二〇二号から分岐した国道二六三号は南西に下ったのち室見川に沿って西に向かい、再び南西に向かって三瀬峠を越え佐賀県に入る。

旧石器時代の遺跡は早良平野内の洪積台地上と山麓扇状地上に分布する。有田ありた遺跡ではナイフ形石器前半期から細石器段階、脇山わきやま遺跡(脇山)では細石器が出た。縄文時代の遺跡は前段階と同じ地域に加えて山間部にも分布する。松木田まつきだ遺跡(早良三丁目)は撚糸文土器と集石があり、早期前半である。板屋いたや遺跡・椎原遺跡は山間部にあり、縄文早期から前期の土器・石器類が出る。これらの遺跡は背振山系の峠道に沿って分布する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「早良区」の意味・わかりやすい解説

早良〔区〕
さわら

福岡県西部福岡市の西部にある区。 1972年の政令都市指定で新設された西区が 82年5月に3分割され,城南区,西区および早良区となった。ほぼ東は国道 263号線で城南区と,西は室見川で西区とそれぞれ接し,南端は背振山地。南半は広い農村地域,北半は大型団地を中心に住宅地化が著しく,西新 (にしじん) はその中心商店街として発達。博多湾岸の百道 (ももち) 浜には公園や博物館があり,シーサイドももちとして整備されている。同博物館には国宝倭奴国王印 (金印) ,太刀が所蔵され,内野西光寺には国宝の梵鐘がある。元寇防塁 (史跡) ,高取焼窯,曲渕貯水池,脊振山などの名所,西南学院大学,福岡歯科大学などがある。面積 95.87km2。人口 22万1328(2020)。

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