八上比売(読み)ヤカミヒメ

デジタル大辞泉 「八上比売」の意味・読み・例文・類語

やかみ‐ひめ【八上比売】

日本神話で、因幡いなば国の八上に住んでいた姫。大国主命おおくにぬしのみことがその多くの兄弟神たちとこの姫を争い結婚した話で知られる。

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精選版 日本国語大辞典 「八上比売」の意味・読み・例文・類語

やかみ‐ひめ【八上比売】

  1. 古事記」に見える神。因幡の国の八上に住んでいた女性で、大国主神の妻。大国主神が兄神達と、この姫との結婚を争った話で知られる。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「八上比売」の解説

八上比売 やがみひめ

「古事記」にみえる女神
稲羽(因幡(いなば))八上地方の豪族の娘。大国主神(おおくにぬしのかみ)やその兄たち八十神(やそがみ)に求婚され,大国主神を婿にえらぶ。

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世界大百科事典(旧版)内の八上比売の言及

【大国主神】より


[オオクニヌシ物語の大要]
 《古事記》のオオクニヌシを主人公とする物語は,(1)オオナムチが種々の苦難,試練を克服して大いなる国主となる物語,(2)ヤチホコの神の妻問い物語,(3)少名毘古那神(すくなびこなのかみ)(少彦名命)との協力による国作り物語,(4)葦原中国の主として天津神に国譲りする話の4部分からなる。(1)オオナムチには多くの兄(八十神(やそがみ))がいたが,1日かれらは因幡(いなば)の八上比売(やかみひめ)のもとへ求婚に出かける。途中赤裸(あかはだ)の兎と出会い,八十神が兎をいっそう苦しめたのに対しオオナムチは懇切に療法を教えて救い,よって袋を背負い従者の身なりをした末弟のオオナムチがヤカミヒメを得ることとなった。…

※「八上比売」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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