20世紀日本人名事典 「八切止夫」の解説
八切 止夫
ヤギリ トメオ
昭和期の小説家
- 生年
- 大正5(1916)年12月22日
- 没年
- 昭和62(1987)年4月28日
- 出生地
- 神奈川県横浜市中区花咲町
- 本名
- 矢留 節夫
- 別名
- 旧筆名=耶止 説夫
- 学歴〔年〕
- 日本大学文学部〔昭和11年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 小説現代新人賞(第3回)〔昭和39年〕「寸法武者」
- 経歴
- 戦前から、耶止説夫の筆名で「新青年」に作品を発表していたが、大本営執筆禁止第1号となり、休筆を余儀なくされる。終戦時には割腹未遂を起こすが再起。昭和30年日本シェル出版を創立、「西郷隆盛」などの自著を多く刊行する。39年「寸法武者」で小説現代新人賞を受賞し、以後歴史作家として幅広く活躍した。意表をつく新説で人気を得た。「信長殺し、光秀ではない」「戦国意外史」「庶民日本史辞典‐八切史観」など多くの著書があり、「サンカの歴史」「サンカ民俗学」などの山〓(さんか)民研究書でも知られる。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報