八幡島新田(読み)やはたじましんでん

日本歴史地名大系 「八幡島新田」の解説

八幡島新田
やはたじましんでん

[現在地名]吉田町大幡おおはた

大日だいにち村の北に位置し、大井川右岸に立地する。君島きみじま(現島田市)の北部が流失し、残った南部の地に八幡神を祀り周辺を開墾して八幡島とよんだという。北は君島村の地が再開発されて成立した北河原きたがわら新田(現島田市)。永禄一二年(一五六九)一〇月四日の知行書立写(松平乗承所蔵古文書)によると、松平真乗に引渡される屋敷二一間のうち新田村に四間があったが、この新田村は当地のことと思われる。天正一〇年(一五八二)九月二八日の徳川家康朱印状写(譜牒余録)に「(榛)原郡之内八幡嶋」とみえ、徳川家康は日置五右衛門に対し軍功の賞として当地などを与えている。文禄二年検地高目録に八幡島村とみえ、高三〇九石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android