八幡森墳墓(読み)はちまんもりふんぼ

日本歴史地名大系 「八幡森墳墓」の解説

八幡森墳墓
はちまんもりふんぼ

[現在地名]平田町山谷 八幡森

庄内平野の東辺に位置し、相沢あいさわ川に向かって突き出た比高二〇メートルほどの丘陵台地にある中世火葬墳墓。背後は山谷やまや館跡で、付近は南北朝期に南朝勢の拠点になったところといわれる。天保一二年(一八四一)に発掘され、阿部正己によって大正一〇年(一九二一)考古学雑誌に紹介された。発掘当時の遺物は蔵骨甕などのほかは発掘者の子孫にあたる石黒家に保管されている。積石塚墳丘より二つの甕を合せた中から太刀一振、鍔・切羽・鯉口・足金具・石突などの刀装具一式が出土した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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