八束村(読み)やつかそん

日本歴史地名大系 「八束村」の解説

八束村
やつかそん

面積:六一・五四平方キロ

郡の北部、蒜山ひるぜん盆地の中央部に位置し、東は中和ちゆうか村、西は川上かわかみ村、南は同村と湯原ゆばら町、北は蒜山三座の尾根を境にして鳥取県東伯とうはく関金せきがね町。東部を陰陽連絡道の国道三一三号(旧伯耆往来)が通る。古代は大庭おおば布勢ふせ(和名抄)、中世は布施ふせ庄に属したと推定されている。江戸時代、盆地中央の低地を東流する旭川左岸の大庭郡中福田なかふくだ富山根とみやまね富掛田とみかけだ・下福田・上長田かみながた・下長田の六ヵ村、右岸真島ましま郡に下見しもみ村があった。明治二二年(一八八九)町村制施行により大庭郡六ヵ村は合併してあがた村となり、下見村は東茅部ひがしかやべ(現川上村)などと合併し茅部村となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報