八里半(読み)ハチリハン

デジタル大辞泉 「八里半」の意味・読み・例文・類語

はちり‐はん【八里半】

《味がくり(九里)に近いというしゃれから》焼き芋

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精選版 日本国語大辞典 「八里半」の意味・読み・例文・類語

はちり‐はん【八里半】

  1. 〘 名詞 〙
  2. サツマイモ異名。また、焼芋をいう。「栗(くり)」を「九里(くり)」に掛け、それに近くおいしいという意でしゃれた語。多く、焼芋屋看板などに書かれた。十三里。
    1. [初出の実例]「八里半といふ芋、栗に似たる風味とて四国にありとかや」(出典:浮世草子・心中大鑑(1704)二)
  3. 植物はっしょうまめ(八升豆)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

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世界大百科事典(旧版)内の八里半の言及

【焼芋】より

…夜間は荷を担いで〈ほっこり,ほっこり〉と呼売して歩いた蒸芋屋があったともいう。こうした店は軒先の行灯などに〈八里半〉〈十三里〉などと書いた。前者はクリに近いの意,後者はクリ(九里)より(四里)うまいというしゃれである。…

※「八里半」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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