八重亀村(読み)やえがめむら

日本歴史地名大系 「八重亀村」の解説

八重亀村
やえがめむら

[現在地名]北野町八重亀

筑後川に小石原こいしわら川が合流する付近の右岸に位置し、南は高島たかしま村。北部に飛地が二ヵ所ある。地内のいちつぼ・二ノ坪などは条里制の遺称地名と思われる。天文三年(一五三四)一二月二四日の大友義鑑袖判知行目録(草野文書/久留米市史7 資料編古代・中世)では「八重亀」の六町などが草野伊予守の知行とされている。元和五年(一六一九)の知行村付目録(筑前田中文書)では三井郡「八重亀村」の七二石など一千四〇〇石が田中喜太郎の知行。本高は三五六石余(元禄国絵図)。宝永七年(一七一〇)床島とこしま堰渠普請出願、正徳二年(一七一二)の普請で庄屋秋山新左衛門は溝筋諸裁判を務め、かがみ村の庄屋らと協力して大工事を推進した(「床島井堰出来発端書留」床島堰渠志料)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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