八重霞(読み)ヤエガスミ

デジタル大辞泉 「八重霞」の意味・読み・例文・類語

やえ‐がすみ〔やへ‐〕【八重×霞】

幾重にもたちこめたかすみ。
難波潟なにはがた刈りふくあしの―ひまこそなけれ春のあけぼの」〈新後撰・春上〉

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精選版 日本国語大辞典 「八重霞」の意味・読み・例文・類語

やえ‐がすみ やへ‥【八重霞】

[1] 〘名〙 幾重にも立ちこめる霞。《季・春》
※実国集(1183頃)「八重霞はれぬ思ひはそれながらいくたび春のかはりきぬらん」
[2] 地歌。三味線曲・生田流箏曲。手事物。寛保年間(一七四一‐四四)継橋検校作。大阪で「弄斎」「狭衣」とともに「許し物」の「三つ物」の第一として重きをおく曲。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「八重霞」の解説

八重霞
(通称)
やえがすみ

歌舞伎浄瑠璃外題
元の外題
八重霞花浜荻
初演
元文3.5(大坂・新九郎座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

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