狭衣(読み)サゴロモ

デジタル大辞泉 「狭衣」の意味・読み・例文・類語

さ‐ごろも【狭衣】

《「さ」は接頭語》ころも。衣服
人妻に言ふはがこと―のこのひも解けと言ふは誰がこと」〈・二八六六〉

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精選版 日本国語大辞典 「狭衣」の意味・読み・例文・類語

さ‐ごろも【狭衣】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 ( 「さ」は接頭語 ) ころも。衣服。着物
    1. [初出の実例]「夏引の 白糸 七量(はかり)あり 左己呂毛(サコロモ)に 織りても着せむ」(出典催馬楽(7C後‐8C)夏引)
  2. [ 2 ]
    1. [ 一 ]さごろもものがたり(狭衣物語)」の略。
    2. [ 二 ] 能楽。三番目物。臣下が嵯峨野の院で女二の宮の亡霊に会い、昔物語を聞く。「狭衣物語」による。廃曲

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