公的規制(読み)こうてききせい(その他表記)public regulation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「公的規制」の意味・わかりやすい解説

公的規制
こうてききせい
public regulation

市場機構に経済の基礎をおく国家において,競争の不完全性や自然独占などミクロ・レベルの「市場の失敗」に対して,これを補正するために政府が行う政策をいう。その目的と手段によって,企業の独占的な行動に対処するための独占禁止政策と,許認可制によって企業の意思決定に直接介入する直接規制とに大別され,後者はさらに経済的規制と社会的規制とに分類される。市場機構と直接規制とがうまくかみあうことで経済政策目標がよりよく実現されると考えられてきたが,実際には規制のための法律の増加に合せて,それを実行するための行政費用が増加し,結果的に消費者の負担が増し,企業の効率化を妨げることにもなった。このため近年では,規制改革もしくは規制緩和の方向にある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む