デジタル大辞泉 「増し」の意味・読み・例文・類語 まし【増し】 [名]1 ますこと。ふえること。「少し急ぎの事でもあり―(=割増料)は上げようほどに」〈一葉・十三夜〉2 割合・数量・期間などを表す語に付いて、その分だけふえることを示す。「二割増しの売り上げ」[形動][文][ナリ]どちらかといえば他よりすぐれているさま。まさっているさま。「もう少し増しな案はないか」「これでもないより増しだ」[類語]まあ・よっぽど・かなり・なかなか・わりあい・わりかた・わりかし・割に・比較的・まずまず・どうにかこうにか・どうかこうか・どうやらこうやら・曲がりなりにも・かすかす・どうやら・なんとかかんとか・なんとか・ようやっと・どうにか・辛かろうじて・辛くも・それなり・やっと・やっとこさ・ようやく・あやうく・危なく・次善・可・まあまあ・そこそこ・まずまず・セカンドベスト・ベター・及第・無難・副次的・二次的・二義的・ほどほど・捨てたものではない・満更まんざらでもない・まだしも・まだ・えんやらやっと・やっとのことで・ようよう・すんでのところ・間一髪・かつがつ・すんでのこと・すんでに・あわや・九死に一生を得る・すれすれ・未いまだし・未いまだ・不徹底・不十分・及ばずながら・不全・不完全・どうなりこうなり・一応・急場しのぎ・当座しのぎ・一時しのぎ・その場しのぎ・最早もはや・畢竟ひっきょう・結局・やはり・所詮・どの道・いずれにしても・結句・遂に・とどのつまり・詰まるところ・帰するところ・詮ずるところ・要するに・いずれ・どうせ・つまり・とうとう・いよいよ・挙げ句・挙げ句の果て・差し詰め・究竟きゅうきょう・果ては・何と言っても・どっち道・とにかく・何しろ・何せ・何分なにぶん・何分なにぶんにも・なんにせよ・ともかく・ともかくも・ともあれ・とまれ・とにもかくにも・それはともあれ・遅かれ早かれ・善かれ悪しかれ・ほとんど 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「増し」の意味・読み・例文・類語 まし【増・勝・優】 〘 名詞 〙 ( 動詞「ます(増)」の連用形の名詞化 )① 増すこと。ふえること。〔物理学術語和英仏独対訳字書(1888)〕② つけ加えてさらに多くすること。割増しをすること。また、そのもの。[初出の実例]「造り物も同。ましの日、雨降りて、舞台引かる」(出典:申楽談儀(1430)補遺)③ ( 形動 ) 他と比較してまさっていること。どちらかといえば他よりも、いい状態にあること。また、そのさま。[初出の実例]「此も好と思てとれかましやらう不知様なをは、とれをも戴たそ」(出典:史記抄(1477)三)「この家ももっとましな暮し向きが立っていただろう」(出典:忘却の河(1963)〈福永武彦〉一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by