六作(読み)ろくさく

改訂新版 世界大百科事典 「六作」の意味・わかりやすい解説

六作 (ろくさく)

近世の能面作家たちのあいだで伝承されてきた古い時代の作家の格付けの一つで,十作につぐ格のもの6人をいう。伝書によって異なるが,増阿弥,千種福来宝来,春若,石翁(王)兵衛などで,福来と石王兵衛を同一人としてほか三光坊を加えるものもある。いずれにせよ十作よりやや年代的に下り,室町時代の作家と考えてよいであろう。彼らの作風はある程度推察できるが,その作品を同定することはまだむずかしい。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android