伝書(読み)デンショ

デジタル大辞泉 「伝書」の意味・読み・例文・類語

でん‐しょ【伝書】

家に代々伝わる書物。また、秘伝奥義おうぎなどを記した書物。「秘蔵の伝書
書類手紙などを先方に伝えること。「伝書使」

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精選版 日本国語大辞典 「伝書」の意味・読み・例文・類語

でん‐しょ【伝書】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 書物を後世に伝えること。また、その家、流派などに代々伝わってきた書物。伝家の書。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「東方朔が伝書(デンショ)にも見合せ」(出典浮世草子西鶴織留(1694)七)
  3. 書状を送ること。また、送られた書状。
    1. [初出の実例]「吾処へ伝書かとすれば」(出典:杜詩続翠抄(1439頃)一二)
    2. [その他の文献]〔李白‐訪道安陵遇蓋寰為余造真籙臨別留贈詩〕

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普及版 字通 「伝書」の読み・字形・画数・意味

【伝書】でんしよ

書物として世に伝える。〔荘子天道の隨ふは、言を以て傳ふべからざるなり。而れども世は言を貴ぶに因りて書を傳ふ。世之れを貴ぶと雖も、我はほ貴ぶに足らざるなり。

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