六十七論題解説(読み)ろくじゅうしちろんだいかいせつ(その他表記)Auslegung und Begründung der 67 Schlussreden

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「六十七論題解説」の意味・わかりやすい解説

六十七論題解説
ろくじゅうしちろんだいかいせつ
Auslegung und Begründung der 67 Schlussreden

1523年1月,チューリヒ市議会堂で予定されたコンスタンツ市司教総代理との討論会にそなえて同月,スイス神学者 H.ツウィングリが公表した書。自説を解説する目的で 67命題にまとめたもの。唯一の救い主,仲保者としてのキリスト,神の言葉 (聖書) の絶対的最高主権を強調,ローマ教皇体制を拒否して,中世教会から決別した。彼の主張は,大多数の土地の司祭たちに受入れられ,司祭の独身制の廃止典礼改革など,ルター派とは異なるスイスにおける宗教改革の最初の信仰告白となった。

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