ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イブラヒム・パシャ」の意味・わかりやすい解説
イブラヒム・パシャ
İbrahim Paşa, Nevşehirli
[没]1730. イスタンブール
オスマン帝国の大宰相。 1718年大宰相になると,オーストリアとの間にパッサロウィッツの和約を結んで戦争を終結させ,経済の立直しをはかるとともに,ヨーロッパ文物の流入に努めた。彼の宰相時代はオスマン帝国史上,チューリップ時代と呼ばれる平和な時期であったが,30年にパトロナ・ハリルの反乱が起ると,彼は反乱勢力の要求により処刑された。
イブラヒム・パシャ
İbrahim Paşa, Damat
[没]1536.3.15. イスタンブール
オスマン帝国の大宰相 (在任 1523~36) 。イタリア人船員の息子。海賊に売られて,スレイマン1世に仕えた。 1523年大宰相になり,スルタンの妹と結婚。オーストリア,モハーチ,バグダードなどの戦役に功をあげ,権勢をふるったが,フッレムの陰謀のため,スレイマンに処刑された。
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