六十里越(山形県)(読み)ろくじゅうりごえ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「六十里越(山形県)」の意味・わかりやすい解説

六十里越(山形県)
ろくじゅうりごえ

山形県中央部、出羽(でわ)丘陵朝日山地の間を大越(おおごし)峠(913メートル)で越え、山形市と鶴岡(つるおか)市を結ぶ街道。本道寺(西川町)―大網(鶴岡市)間が6町を1里とする単位で60里あったのが地名の由来。江戸時代には出羽三山への参詣(さんけい)道として利用され、白岩、本道寺、志津、田麦俣(たむぎまた)、大網、七五三掛(しめかけ)などの宗教集落が栄えた。1953年(昭和28)国道112号になり、81年には月山(がっさん)新道として大改修され冬季交通も可能となった。

中川 重]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例