朝日山地(読み)あさひさんち

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

朝日山地
あさひさんち

新潟県北東部から山形県西部にまたがる山地大朝日岳 (1870m) ,西朝日岳 (1814m) を中心とする山列と,その西方の鷲ヶ巣山 (1093m) ,大鳥屋岳 (989m) ,摩耶山 (1020m) を中心とする山列の2列から成る。山体秩父古生層に貫入した花崗岩類を主体とする古期褶曲山地で,山地は壮年期のけわしい雄大な景観を示している。サル,カモシカ,クマ,リス,イタチムササビ,テンなどが生息して,自然動物園の観を呈し,ブナ,ハイマツなど 110種の植物があって,東北アルプスといわれる。磐梯朝日国立公園に属し,山形県側には小国,大井沢,大鳥,新潟県側には三面 (みおもて) などの登山口がある。

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百科事典マイペディアの解説

朝日山地【あさひさんち】

山形・新潟県境をなす地塁山地。おもに花コウ岩からなり,壮年期地形を呈し一部に小平たん面もみられる。米沢盆地とは比高1000mの大断層崖で接する。朝日岳の連峰,寒江(かんこう)山(1695m),以東岳(1772m)などがそびえ,山中に大鳥池がある。ブナの原生林におおわれ,クマ,カモシカ,サルも生息,磐梯朝日国立公園に含まれる。
→関連項目越後山脈三面川米坂線

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世界大百科事典 第2版の解説

あさひさんち【朝日山地】

山形県の西部,新潟県との県境にまたがる山地で,朝日連峰とも呼ばれる。朝日岳(1870m)のほか以東岳(1771m),寒江(かんこう)山(1695m),小朝日岳,平岩山,鳥原山,祝瓶(いわいがめ)山などの標高1400~1600mの山峰がほぼ南北方向の主脈と,それと斜交する支脈をつくりながら,全体として南北約30km,東西約20kmの朝日山地を構成している。この山地は,福島県北部から新潟県北部を含んで山形県のほぼ中央部まで広がる広大な磐梯朝日国立公園の主要地域の一つであり,その雄大な山容と深い渓谷などから,南隣する飯豊(いいで)山地(飯豊山)とともに東北アルプスの異名をもつ。

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大辞林 第三版の解説

あさひさんち【朝日山地】

山形県と新潟県の県境一帯を占める山地。日本有数の豪雪地帯で、雪食地形を多く残す。主峰、朝日岳(海抜1870メートル)。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔山形県(新潟県)〕朝日山地(あさひさんち)


山形・新潟両県境にある山地。越後(えちご)山脈の北端にあたり、南北約60km、東西は約40kmに及ぶ。朝日連峰とも。花崗(かこう)岩系の地塊からなる隆起山地。最高峰の大朝日(おおあさひ)岳(標高1870m)や以東(いとう)岳(同1771m)など標高1400~1700m級の峰々が連なる。三面(みおもて)川・赤(あか)川・寒河江(さがえ)川など多くの河川の水源。周辺は日本屈指の豪雪地帯で、ブナ原生林や高山植物群落が繁茂、ツキノワグマ・カモシカなどが生息。磐梯朝日(ばんだいあさひ)国立公園に属する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

朝日山地
あさひさんち

山形県と新潟県の県境一帯を占める越後(えちご)山脈の北端に位置する花崗(かこう)岩類からなる隆起山地。朝日連峰ともよばれる。主峰大朝日岳(1871メートル)から以東(いとう)岳(1772メートル)に続く1600メートルを超える主稜線(しゅりょうせん)を中心に、南北60キロメートル、東西30キロメートルに及ぶ日本有数の豪雪山地である。山稜は冬季季節風による偏東積雪の影響で、東側が急斜面の非対称山稜となり、山腹は深い谷が形成されて険しい山容を呈し、東北のアルプスといわれて登山客も多い。豊富な高山植物群落や、ブナの原生林が残り、クマ、カモシカの生息も多い原始的自然景観が特徴で、磐梯(ばんだい)朝日国立公園の一部。中世には朝日修験(しゅげん)の霊地であった。[中川 重]

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