共和暦(読み)キョウワレキ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「共和暦」の意味・わかりやすい解説

共和暦
きょうわれき

フランス革命の際、グレゴリオ暦欠点を認めて改められた暦。フランス共和暦革命暦ともいう。共和制創始の翌年(1793)9月、改暦委員会が発足し、同年11月24日新暦が公布即時実施された。共和暦はパリ子午線の平均時で、日は夜半に始まり、年は秋分に始まる。1年は12か月、各月は30日とし、5日の余日閏年(うるうどし)には6日)を最後の月に付加した。在来の月名を廃し、各月は10日ずつの三旬に分け、各10日に名称を付し各旬の最後を休日とした。しかし旬法は人気を得ず、1802年3月31日に再びもとの週が用いられることになった。1806年には暦法ももとのグレゴリオ暦に復帰した。

[渡辺敏夫]


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世界大百科事典(旧版)内の共和暦の言及

【革命暦】より

…フランス革命から第一帝政初期まで使用された暦法。共和暦C.républicainともいわれる。国民生活の世俗化・非キリスト教化をはかるため,詩人で国民公会議員のファーブル・デグランティーヌFabre d‘Eglantine(1755‐94,ダントン派)により考案され,1793年10月5日と11月24日の国民公会の法令により施行された。…

※「共和暦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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