山川 日本史小辞典 改訂新版 「典学館」の解説
典学館
てんがくかん
江戸後期の庶民教育のための学館。1791年(寛政3)代官早川正紀(まさとし)が美作国久世村(現,岡山県真庭市久世)に創設した教諭所がその前身。95年典学館と改称。赤子間引きの禁止や農事への精励などを説いた「久世条教」をもとに,地元民を教化した。1817年(文化14)久世村が津山藩領に復したのちも存続。22年(文政5)備中国砦部(あざい)(現,岡山県真庭市)へ移転。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報