典膳(読み)テンゼン

デジタル大辞泉 「典膳」の意味・読み・例文・類語

てん‐ぜん【典膳】

律令制で、内膳司ないぜんし次官
後宮十二司膳司かしわでのつかさの次官。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「典膳」の意味・読み・例文・類語

てん‐ぜん【典膳】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 令制で、宮内省に属し天皇食事のことをつかさどった内膳司(うちのかしわでのつかさ)の次官。官位相当は従七位下。定員六人。〔令義解(718)〕
  3. 令制で、後宮十二司の一つである膳司(かしわでのつかさ)の次官。定員二人。准位は従五位。〔令義解(833)〕

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世界大百科事典(旧版)内の典膳の言及

【内膳司】より

…供御(くご)(天皇に供する物)の食事や皇后の食事の調理をつかさどる(供膳は後宮職の膳司がつかさどる)。職員は奉膳(ぶうぜん)(長官)2人,典膳(てんぜん)(判官)6人,令史(主典)1人,膳部(伴部)40人など。飛鳥浄御原令以前から存在した膳職が,大宝令により官人等の食事をつかさどる大膳職(だいぜんしき)と,内膳司に分立した。…

※「典膳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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