…女王および内外命婦(ないげのみようぶ)(内命婦とは五位以上の女官,外命婦とは五位以上の官人の妻)・宮人の名帳や考課,天皇の御服や賞賜用衣服の裁縫,纂組(さんそ)(くみひも,綬の類)の事をつかさどる。本寮は後宮十二司すなわち内侍司,蔵司,書司,薬司,兵司,闈司,殿司,掃司,水司,膳司,酒司,縫司に属する女官につき,それぞれの本司が上日行事(出勤日数,勤務内容)を記録したものの送付を受けて,女官の考課すなわち勤務評定をし,これを中務省に申告することを最も重要な職務とする。そのためか799年(延暦18)には允1員を加えて大寮に昇格,808年(大同3)には大蔵省の縫部司,宮内省の采女司(うねめのつかさ)をも併合したが,812年(弘仁3)采女司は復旧した。…
※「後宮十二司」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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