次官(読み)すけ

  • じかん
  • じかん ‥クヮン
  • じかん〔クワン〕
  • 次=官

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (古くは「しかん」とも)
① 官職で、長官に次ぐもの。
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一「加比丹(カビテイン)の次官なる人」
② 令制で、長官(かみ)・次官(すけ)・判官(じょう)・主典(さかん)の四等官のうちの第二位の官職。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
③ 各省および国務大臣が長となる庁に置かれる大臣の補佐機関。省務・庁務を整理し各部局の事務を監督する。事務次官。
※花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉下「高山某と云ふ或る省の次官は」
〘名〙
① 令制で、四等官の第二番目。長官(かみ)の下、判官(じょう)の上位。長官を補佐し、代理もする。官司により「すけ」の文字が異なる。じかん。
※書紀(720)大化元年八月(北野本訓)「其の長官(かみ)に従者(ともならむひと)は九人。次官(スケ)に従者は七人」 〔二十巻本和名抄(934頃)〕
② 明治の新政府が明治元年(一八六八)二月から同三年一一月にかけて設置した官職で、各役所の次長。官によって字が異なる。
[補注]各官司によって次の字をあてたり、官を相当させたりする。神祇官では副、太政官では大納言・中納言・参議がこれにあたる。以下、輔(省)、亮(坊・職)、助(寮)、佐(衛府)、大・少弐(大宰府)、介(国)、少領(郡)など。官司によって大少の別があり、それぞれ相当位も異なる。

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世界大百科事典内の次官の言及

【事務次官】より

…国の各省および国務大臣を長とする庁(経済企画庁,環境庁など)に1人ずつ置かれている職で,その機関の長である大臣を助け,省庁の事務について調整を行い,省庁内の各部局を監督することを職務とする。各省官制通則の制定(1893)以来,国家行政組織法の制定(1948)までは次官と呼ばれた。省庁内で大臣,政務次官に次ぐ職位といってよいが,政治的任命職である大臣,政務次官と異なり,政治的任免に対して身分を保障された一般職である。…

【四等官】より

…律令官制においては,各官司の主要な職員は,長官(かみ),次官(すけ),判官(じょう),主典(さかん)の4等級に分かれて職務を分掌した。これを四等官,四分(部)官という。…

※「次官」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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