兼併(読み)ケンペイ

デジタル大辞泉 「兼併」の意味・読み・例文・類語

けん‐ぺい【兼併】

[名](スル)他国の土地などを自国所有として併合すること。
勢力強大なるものが小国を―するは当然の道理で」〈魯庵社会百面相

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「兼併」の意味・読み・例文・類語

けん‐ぺい【兼併・兼并】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「けんべい」とも ) 合わせて一つにすること。他の土地や国を自国の所有にすること。
    1. [初出の実例]「著述比興兼并之難自古而然」(出典五山堂詩話(1807‐16)二)
    2. 「戦争に由て他国の土地を兼併すること屡これありと雖ども」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉五)
    3. [その他の文献]〔史記‐平準書〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android