兼帯(読み)けんたい

精選版 日本国語大辞典 「兼帯」の意味・読み・例文・類語

けん‐たい【兼帯】

〘名〙
官職を兼ねること。二つ以上の職務役目をかけもちすること。兼任
※三代格‐五・天長三年(826)一〇月七日「諸司官人兼帯国司」 〔事文類聚〕
一つで二つ以上の用を兼ねること。兼用すること。
※卍庵仮名法語(18C中か)「空仮の二法を兼帯して中道第一義を成立す」
明暗(1916)〈夏目漱石〉五九「お時の御給仕で朝食(あさめし)兼帯(ケンタイ)の午(ひる)の膳に着くのも」
複数の人で、一所を共有すること。
御伽草子鴉鷺合戦物語(室町中)「森林は鴉鷺けんたいの地も有べし」

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デジタル大辞泉 「兼帯」の意味・読み・例文・類語

けん‐たい【兼帯】

[名](スル)
一つで二つ以上の用を兼ねること。兼用。「朝昼兼帯食事
一人で二つ以上の職務を兼ね帯びること。兼任。兼務
二役ふたやくヲ―スル」〈和英語林集成

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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