内井川村(読み)うちいがわむら

日本歴史地名大系 「内井川村」の解説

内井川村
うちいがわむら

[現在地名]中辺路町内井川

東は温川ぬるみがわ村、西は鍛冶屋川かじやがわ村、北はとらヶ峰と持平もちだいら山を結ぶ尾根日高郡と境される。南部をなか川の支流内井川が南流し、集落はこの川に沿って散在する。小名足立あしだちは中心集落の東の小谷にある。「続風土記」に「村中に堰あり、内井の名是より起れるなるへし」と記される。

慶長検地高目録によると村高六五石余、小物成二・八七石。元和五年(一六一九)以降和歌山藩田辺領。三番組に所属。安永二年(一七七三)大差出書上帳(真砂具岳家蔵)によれば、本田畑八町三反四畝二七歩、新田畑七畝二七歩、家数三二(役家八・栖在家二四)、人数は男六〇・女五四、牛六、馬一で、種貸利米〇・五八四八石、役米〇・五五石、糠藁代米〇・一四九石、二歩銀八七匁七分三厘、作物は米・麦・粟・稗・大豆・小豆・蒿麦などで、社寺は若宮大明神・小宮明神、向峯山向上こうじよう(臨済宗妙心寺派)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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