内小友村(読み)うちおともむら

日本歴史地名大系 「内小友村」の解説

内小友村
うちおともむら

[現在地名]大曲市内小友

雄物川の西側にあり、南は宮林新田みやばやししんでん村、東は雄物川を隔てて飯田いいだ村・藤木ふじき村、西は南北に連なるなだらかな丘陵を隔てて外小友そとおとも村(現仙北せんぼく南外なんがい村)、北は大曲西根おおまがりにしね村に接する。農業用水は沢水と人工の溜池に依存し、近世には大小四〇近い溜池が存在していた。

中世、内小友村・外小友村両村を併せて大友おおとも郷と称していたようで、「月の出羽路」に「むかしはなめて大友さととのみぞ記録ものには見えたる。天正のころはもはら内外うちとのけぢめなく、大友の郷おおとものさととこそ呼びなしつれ」とある。

一六世紀後期のものと推定される「仙北御在番中人質差出ノ御面付ケ帳面の写」(色部文書)に「おともの内」として、「おとも村・なか山村・たか寺村」がみえる。あとの二村は、近世の支郷名と一致するところから、この地にあたるものと考えられる。

正保四年(一六四七)の出羽一国絵図では内小友村九一九石とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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