内村航平(読み)うちむらこうへい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「内村航平」の意味・わかりやすい解説

内村航平
うちむらこうへい

[生]1989.1.3. 福岡,北九州
体操競技選手。両親が経営する長崎県諫早市の体操クラブで 3歳から体操を始めた。高等学校3年生だった 2006年に全日本ジュニア選手権大会の個人総合で初優勝。大学2年生(19歳)で迎えた 2008年北京オリンピック競技大会では,団体総合と個人総合で銀メダルを獲得。日本人体操選手で初めて,10代でオリンピック競技大会メダルを獲得した。2009~2011年の世界選手権大会では,個人総合で前人未到の 3連覇を達成した。これは,体操競技の世界選手権大会最多優勝選手として『ギネス世界記録』に認定された。続く 2012年ロンドン・オリンピック競技大会では,個人総合金メダル。日本選手では 1984年ロサンゼルス・オリンピック競技大会の具志堅幸司以来,28年ぶり 4人目の快挙だった。加えて,団体と種目別の床運動でも銀メダルを獲得している。美しい空中姿勢と,ぴたりと止まる着地には定評があり,世界屈指のオールラウンダーとして知られる。ロンドンオリンピックの個人総合で得点が 1位だったのは跳馬のみだったが,全種目で高得点を上げ,群を抜く総合力で金メダルを手にした。2012年紫綬褒章を受章

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「内村航平」の解説

内村航平 うちむら-こうへい

1989- 平成時代の体操選手。
昭和64年1月3日生まれ。父母ともに体操選手で,3歳から体操をはじめる。中学卒業後,朝日生命体操クラブにはいり,東洋高,日本体育大とすすむ。高校時代には高校選抜,全日本ジュニアで個人総合優勝。平成19年全日本学生選手権の個人総合優勝。20年NHK杯の個人総合2位となり北京五輪代表に選出され,団体総合準優勝に貢献し,個人総合ではあん馬で2度落下するも盛り返し,銀メダルを獲得した。同ゆか運動は5位。21年全日本選手権の個人総合で2連覇。同年ロンドンでの世界選手権で個人総合金メダル。22年ロッテルダムの世界選手権で個人総合を連覇(団体総合2位,種目別ゆか2位・平行棒3位)。23年東京の世界選手権では体操史上初の個人総合3連覇をはたした(団体総合2位,種目別ゆか優勝・鉄棒3位・つり輪6位)。24年ロンドン五輪の個人総合で金メダル,団体で銀メダル,種目別ゆかで銀メダル。26年圧倒的な強さで世界選手権個人総合5連覇をはたす。27年NHK杯7連覇。コナミ所属。福岡県出身。日本体育大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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