朝日日本歴史人物事典 「内藤耻叟」の解説
内藤耻叟
生年:文政10.11.5(1827.12.22)
水戸藩士。明治時代の漢学者,歴史家。幕末水戸藩の抗争に巻き込まれ,明治初年には,東北各地を逃避した。明治19(1886)年帝国大学文科大学教授となり,漢学と史学を講じた。江戸幕府の制度史に精通して,啓蒙に努め,三上参次を育成した。学風は洋学を拒絶して,人物批判に富み,尊皇敬幕の気骨を貫徹した。<著作>『開国起原・安政紀事』『徳川15代史』『江戸文学志略』<参考文献>『東京帝国大学学術大観』,『水戸市史』中巻5,三上参次『明治時代の歴史学界』
(秋元信英)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報