内裏羽子板(読み)だいりはごいた

精選版 日本国語大辞典 「内裏羽子板」の意味・読み・例文・類語

だいり‐はごいた【内裏羽子板】

  1. 〘 名詞 〙 近世京都に産した羽子板一種左義長清涼殿からそれを見る公卿官女たちとの図柄表裏にあらわしたもの。
    1. [初出の実例]「此女袖より、内裏(ダイリ)はごいたをとり出して」(出典浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の内裏羽子板の言及

【羽子板】より

…その一つが左義長羽子板で,宮中の左義長の行事を描いたものであったが,近代になると絵柄は一定していない。また貞享・元禄時代(1684‐1704)には衣冠の男と垂髪の女を派手に描いた内裏(だいり)羽子板が盛んになった。文化・文政期(1804‐30)には押絵を片面に貼りつけた押絵羽子板が江戸でつくられ,役者の肖像などを描いた豪華なものが人気を呼び,縁起物,飾物として大きなものも市販されるようになった。…

※「内裏羽子板」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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