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内閣総理大臣の地位 ないかくそうりだいじんのちい

知恵蔵の解説

内閣総理大臣の地位

国会の議決によって指名される内閣総理大臣(首相)は、内閣の長として、行政権の最高責任者であり、自衛隊の最高司令官である。総理大臣国務大臣の任免権を持つと共に、国務大臣への指揮命令権を持つものと解されている。省庁の長である主任大臣の権限を総理大臣が指揮できるかどうかは、ロッキード事件における争点の1つであったが、東京高等裁判所は個別具体の事項についても、総理大臣は指揮権を持つとしている。法形式論のみでいうならば、内閣は連帯して国会に責任を負いつつ、合議体としての内閣が行政権を行使しており、総理大臣の権限はそれほど大きくない。だが、国務大臣の任免権を持つと共に、政治的にも、国会内多数派を代表しており、総理大臣の政治家への影響力は絶大である。最高裁判所長官の指名、衆議院の解散も実質的には、総理大臣の権限となっている。

(新藤宗幸 千葉大学法経学部教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について | 情報

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