円井村(読み)つむらいむら

日本歴史地名大系 「円井村」の解説

円井村
つむらいむら

[現在地名]羽咋市円井町

吉崎よしさき村の東、邑知おうち潟南辺の平地に立地。村名は鎮守の白山社(現椎葉円比神社)境内にあった円塚に由来するという(能登志徴)。明応八年(一四九九)一二月二四日の畠山義元判物(気多神社文書)に「円井」とみえ、義元が気多社薬師院に地内馬渡の一〇〇刈、いちこ塚の二〇〇刈の田を安堵している。大永六年(一五二六)一〇月写の気多社年貢米銭納帳(同文書)には同社領作職人として円井の紀伊がみえる。同年一一月一二日の気多社惣分目神役注文案(気多大宮司家文書)に「邑智 円井」とみえ、邑智庄に属していた。なお享禄四年(一五三一)七月の一宮惣分目帳案(同文書)、天文六年(一五三七)一二月一八日の信濃闕所分納帳案(同文書)によると、気多社領の作職人として当地に左近次郎・兵衛次郎・衛門・道幸などがいた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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