円明海(読み)えんみょうかい

朝日日本歴史人物事典 「円明海」の解説

円明海

没年:文政5.5.8(1822.6.26)
生年:明和5頃(1768)
江戸後期の出羽湯殿山の即身仏(即身成仏した行者ミイラ)。海向寺(山形県酒田市)に忠海の即身仏と共に祀られる。出羽国田川郡(山形県余目町)の農家佐藤六兵衛の子として生まれる。鉄門海弟子となり,55歳で海向寺で土中入定し,遺体は蓬線香とろうそくでいぶして乾かしたといい伝えられる。<参考文献>日本ミイラ研究グループ編『日本ミイラの研究』

(内藤正敏)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「円明海」の解説

円明海 えんみょうかい

1768-1822 江戸時代後期の僧。
明和5年生まれ。真言宗。鉄門海に師事し,のち出羽(でわ)酒田(山形県)の海向寺の住職となる。文政5年5月8日入定(にゅうじょう),即身仏となった。55歳。現在も同寺にまつられている。出羽田川郡(山形県)出身俗姓は佐藤。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android