円頓(読み)エンドン

デジタル大辞泉 「円頓」の意味・読み・例文・類語

えん‐どん〔ヱン‐〕【円頓】

《「円満頓足」の略》天台宗教義で、一切を欠くことなくたちどころに備えることができる意。実相をたちまち悟って成仏すること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「円頓」の意味・読み・例文・類語

えん‐どんヱン‥【円頓】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「円満頓足」の意 ) 仏語。天台宗から出た術語。一切を欠けるところなく備え、たちどころに悟りに至ること。
    1. [初出の実例]「伝教大師入唐帰朝之後、円頓之教法を此処に弘め」(出典:屋代本平家(13C前)七)
    2. [その他の文献]〔天台四教儀〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「円頓」の意味・わかりやすい解説

円頓
えんどん

仏教用語。天台宗の教義において用いる言葉。現にあるがままの心に功徳が円満にそなわり,すみやかに成仏するという考えを表わす。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む