円頓(読み)エンドン

デジタル大辞泉 「円頓」の意味・読み・例文・類語

えん‐どん〔ヱン‐〕【円頓】

《「円満頓足」の略》天台宗教義で、一切を欠くことなくたちどころに備えることができる意。実相をたちまち悟って成仏すること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「円頓」の意味・読み・例文・類語

えん‐どんヱン‥【円頓】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「円満頓足」の意 ) 仏語。天台宗から出た術語。一切を欠けるところなく備え、たちどころに悟りに至ること。
    1. [初出の実例]「伝教大師入唐帰朝之後、円頓之教法を此処に弘め」(出典:屋代本平家(13C前)七)
    2. [その他の文献]〔天台四教儀〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「円頓」の意味・わかりやすい解説

円頓
えんどん

仏教用語。天台宗の教義において用いる言葉。現にあるがままの心に功徳が円満にそなわり,すみやかに成仏するという考えを表わす。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む