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再処理 さいしょり

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知恵蔵の解説

再処理

使用済み核燃料中の有用成分を化学的に抽出し、不要物を安全に回収すること。有用なのは、原子炉中で生じたプルトニウム(PU)と燃え残りのウラン(U)。ゴミとして分離されるのは核分裂生成物再処理工場では、燃料棒を細切れにし、硝酸で煮て溶解し、プルトニウムとウランを抽出する。残った液には核分裂生成物や超ウラン元素(TRU)、燃料棒被覆管の破片などが混在し、高レベル放射性廃棄物となる。非常に強い放射能を取り扱うので、全工程は厳重に隔離し、遠隔操作で行う。日本では、1977年にフランスからの技術導入で、茨城県東海村に動力炉・核燃料開発事業団(動燃・当時)が、最初の再処理施設を建設。商業用は、日本原燃が青森県六ケ所村に建設し、試運転中。2008年2月に本格稼働の予定だ。最大処理能力は年間ウラン800t、使用済み核燃料の貯蔵容量はウラン換算で3000t。米国は核拡散防止と経済の両面から再処理を行わず、使用済み核燃料をそのまま廃棄するワンススルー方式を採用し、ネバダ州ヤッカマウンテンで処分場の試験を行っている。06年2月に「国際原子力パートナーシップ」計画を発表して、再処理と高速増殖炉開発を再開する方針を表明したが、実現するかどうかは不透明だ。ドイツは再処理すること自体を禁止した。

(渥美好司 朝日新聞記者 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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大辞林 第三版の解説

さいしょり【再処理】

〔「核燃料再処理」の略〕
原発で燃やした(核分裂させた)使用済み核燃料から、プルトニウムと残りのウランを抽出する工程。

出典|三省堂
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