使用済み核燃料(読み)しようずみかくねんりょう

知恵蔵の解説

使用済み核燃料

原子炉で大体において3年間燃やしたあと取り出した核燃料。通常、原子炉内の燃料は1回に3分の1から4分の1くらい取り替える。取り出したときの燃料中の成分比は、最初は3〜5%だった核分裂するウラン(U)235が1〜0.8%に減り、核分裂生成物が約1%、プルトニウム(PU)が約1%になる。110万kW級の原子炉からは、年間約30t(ウラン重量)が出る。放射能が非常に高い。電気事業連合会の調べでは、2006年3月末で全国の原発敷地内には約1万1520t(ウラン重量)の使用済み核燃料が貯蔵されている。全原発の総貯蔵容量は約1万7540tで、容量の小さな原発では限界に近づきつつある。毎年の発生量は約1000tだが、青森県六ケ所村で試運転中の再処理工場の処理能力は年間800t。このため、電力会社は発電所内で20〜30年間貯蔵する方針を打ち出した。発電所敷地以外での中間貯蔵施設の建設計画も進んでいる。

(渥美好司 朝日新聞記者 / 2008年)

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

使用済み核燃料

原子炉内で3~4年発電に使われ、核分裂反応がにぶくなった核燃料。国によってはそのまま地中に埋めるが、日本は全ての使用済み燃料を再処理工場などで加工し、再び原発で使うことになっている。 再処理後は「核のごみ」と呼ばれる高レベル放射性廃棄物が残る。処分地は決まっていない。

(2017-12-05 朝日新聞 朝刊 2経済)

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