冥漠(読み)メイバク

デジタル大辞泉 「冥漠」の意味・読み・例文・類語

めい‐ばく【冥漠/冥×邈】

[名・形動]暗くて遠いこと。また、そのさま。
「申し分のない、空気と、あたたかみと、―なる調子とを具えて居る」〈漱石草枕

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精選版 日本国語大辞典 「冥漠」の意味・読み・例文・類語

めい‐ばく【冥漠・冥邈】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) くらくて遠いこと。また、幽玄であること。また、そのさまやそのところ。特に、死後世界をいう。
    1. [初出の実例]「精霊入冥漠、不容止」(出典菅家後集(903頃)哭奥州藤使君)
    2. 「空気と、あたたかみと、冥邈なる調子とを具へて居る」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉七)
    3. [その他の文献]〔陸機‐歎逝賦〕

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普及版 字通 「冥漠」の読み・字形・画数・意味

【冥漠】めいばく

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