冬木村(読み)ふゆきむら

日本歴史地名大系 「冬木村」の解説

冬木村
ふゆきむら

[現在地名]五霞村冬木

元栗橋もとくりはし村南東に所在。周囲は沼地と湿地帯であった。古河公方の家臣冬木某が当地に居住したので地名が起こったと伝えられる。冬木A貝塚・冬木B貝塚からは縄文土器片が出土している。

江戸時代は下総関宿藩領で、寛文三年(一六六三)の冬木村免相定事(松本好司文書)によると、本高一二八・九二二石。田が三町六反九歩で一四・四一二石。畑・屋敷が二八町七反四畝一一歩で一一四・五一石。ほかに新田畑高九三・七九八石があり、この反別二一町八反七歩のうち田が一町五反九畝九歩。村高合計二二二・七二〇石。同一一年の関宿領茂右衛門御代官場石高覚帳(同文書)には本高二九・三二五石のほかに三九七・九八四石があり、村高合計四二七・三〇九石。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android