冲方丁(読み)うぶかた とう

知恵蔵mini 「冲方丁」の解説

冲方丁

日本の小説家、脚本家。1977年、岐阜県生まれ。幼少期シンガポール、次いでネパールで過ごし、中学2年生の後半に帰国。96年、早稲田大学在学中に『黒い季節』(角川書店)で第1回スニーカー大賞金賞を受賞し作家デビュー。ゲームシナリオ・マンガ原作・アニメ制作の分野でも活躍しつつ、2003年『マルドゥック・スクランブル』(早川書房)で第24回日本SF大賞を受賞。同作は11年まで5作発表されるシリーズとなり、マンガ化、劇場アニメ化された。09年、初の時代小説『天地明察』(角川書店)で吉川英治文学新人賞、本屋大賞舟橋聖一文学賞、北東文芸賞を受賞し、直木賞候補となる。同作は12年に実写映画化された。12年『光圀伝』(角川書店)で第3回山田風太郎賞を受賞。14年10月から始まる人気テレビアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス 2」(フジテレビ系列)ではシリーズ構成を担当する。

(2014-6-25)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「冲方丁」の解説

冲方丁 うぶかた-とう

1977- 平成時代の小説家,ゲーム・アニメ制作者。
昭和52年2月14日生まれ。父親勤務幼時から9歳までシンガポール,10-14歳はネパールで過ごす。平成8年角川スニーカー大賞金賞の「黒い季節」で作家デビュー。15年「マルドゥック・スクランブル」で日本SF大賞。22年時代小説「天地明察」で吉川英治文学新人賞,本屋大賞を受賞。24年「光圀伝」で山田風太郎賞。アニメ原作,ゲーム制作など幅広く活躍。岐阜県出身。早大中退。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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