冷凍麻酔(読み)レイトウマスイ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「冷凍麻酔」の意味・わかりやすい解説

冷凍麻酔
れいとうますい

神経を冷却すると神経が麻痺(まひ)してしまうことを利用し、冷凍によって局所麻酔を得る方法である。四肢切断のために用いられた方法であるが、全身状態の悪い患者や糖尿病患者でも安全に行うことができるという。実施にあたっては、切断する部位を氷でしばらく冷やしてから止血帯で完全に血行を遮断し、その後、細かく砕いた氷で包み、約2~3時間置く。そしてその部位の組織が5~15℃になってから切断を行う。術後2、3日は、切断端に氷嚢(ひょうのう)をつけて冷やす。冷凍麻酔法は、昔は用いられたが、今日では他に優れた麻酔法があるので、まったく用いられなくなった。

山村秀夫・山田芳嗣]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む