凌雲閣(読み)りょううんかく

精選版 日本国語大辞典 「凌雲閣」の意味・読み・例文・類語

りょううん‐かく【凌雲閣】

「じゅうにかい十二階)(二)」の正称
時事新報‐明治二三年(1890)一〇月二七日「浅草公園の凌雲閣十二層楼上の観なり」

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デジタル大辞泉 「凌雲閣」の意味・読み・例文・類語

りょううん‐かく【凌雲閣】

東京都台東区浅草公園にあった煉瓦れんが造り12階建ての建物。明治23年(1890)建設。東京名所となったが、大正12年(1923)の関東大震災半壊、撤去された。通称、十二階。

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デジタル大辞泉プラス 「凌雲閣」の解説

凌雲閣

新潟県十日町市の松之山温泉にある温泉旅館。本館建物は1937年竣工、木造3階建の歴史的建造物で、2005年、国の登録有形文化財登録。「凌雲閣松之山ホテル」とも。

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世界大百科事典(旧版)内の凌雲閣の言及

【浅草】より

…やがて仲見世に直交する新仲見世もできて,伝法院周辺のにぎわいは一段と増した。大正中期の浅草を象徴するのは,金竜館などで上演されたオペラと凌雲閣であった。1917年2月に誕生した浅草オペラは,新人田谷力三,藤原義江らの出現で人気を博した。…

【エレベーター】より

…電動機駆動のエレベーターは80年ごろから実用化され,90年代半ばには押しボタンによる運行制御も採用され出した。日本で近代的なエレベーターが設置されたのは90年,浅草の凌雲閣が最初で,電動式であった。
[構造]
 エレベーターの基本的な構造は,人や荷物を乗せるかご(ケージともいう)とつり合いおもり(カウンターウェイト)とがワイヤロープでつながっており,このワイヤロープを,昇降路(エレベーターシャフト)頂部の機械室に設けた巻上機のシーブ(ロープ車)に巻き掛けて,つるべ式に動作させる。…

※「凌雲閣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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