凌霄葉蓮科(読み)のうぜんはれんか

精選版 日本国語大辞典 「凌霄葉蓮科」の意味・読み・例文・類語

のうぜんはれん‐か‥クヮ【凌霄葉蓮科】

  1. 〘 名詞 〙 双子葉植物の科名。二属約九〇種があり、メキシコから南アメリカの温帯にかけて分布。多肉で多汁質の葉を持ち葉柄でよじのぼる性質のある草本。葉は互生し長い柄があり、楯状葉になるかまたは掌状。通常、托葉はない。花は両性で多少ゆがみがある左右相称で、葉腋から長い柄を出して単生し、美しく、五個の萼(がく)裂片からなり、合生して、距を作る。花弁は五枚で、上側の二枚は多く下側の三枚と形が違い、基部は爪状になり萼の間に差し込んだように見える。雄しべは八個で葯が小さく、子房は三個の心皮からできており上位で三室。各室に一個の胚珠がある。果実は閉果で、三つの穎果、まれに液果様よりなる。種子には胚乳がない。植物体にはカラ油を含有する。日本には自生するものがなく、一九世紀の中頃に南アメリカから渡来した一年草のノウゼンハレンが観賞用に栽培される。きんれんか科。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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