精選版 日本国語大辞典 「凡・大凡」の意味・読み・例文・類語
おお‐よそ おほ‥【凡・大凡】
[1] 〘名〙
① 大きく一つにまとめられた全体。個々の小異を問題にせず、一まとめに把握するさま。すべて。副詞的にも用いる。
※西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)八「此の大地に凡(オホヨソ)有らるる所須の百千の事業」
※宇津保(970‐999頃)楼上上「ひととせはいたくおほよそにこそ面白しと見え給しか」
[2] 〘副〙
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「おほよそ子うみ給へりともなくて、とかくうちして世を経たまはんに」
※今昔(1120頃か)三「汝法を聞むが為に来れり。〈略〉凡(おほよソ)此の功徳无量(はかりな)し」
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