精選版 日本国語大辞典 「凡・大約」の意味・読み・例文・類語
およそ【凡・大約】
[1] 〘名〙 (「おおよそ」の変化した語) 判断の内容や物事の量の、正確ではないがそれに近いところ。おおまかなところ。あらかた。ほとんど全部。
[2] 〘副〙
① 数量の、正確ではないがそれに近いところ。ほぼ。だいたい。あらまし。
※申楽談儀(1430)勧進の舞台翁の事「勧進の桟敷数、をよそ六十二三間也」
② 精密さを捨てて、話を一般論にするときにいうことば。総じて。いったい。そもそも。
※九冊本宝物集(1179頃)二「およそこの地獄のくげん、絵にかきたとへをとるにも、百千万のなかに一ぶんにもおよぶべからず」
③ 打消の語または否定的な内容をもつ語を伴って、全面的な否定感情を示すのに用いる。まったく。まずもって。
[3] 〘形動〙
① 物事を正確に、慎重に扱わないさま。いいかげんだ。おろそかだ。ぞんざい。
② 知能が不完全であるさま。あほう。
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